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赤酢
現在発売中の「婦人画報 3月号」では、九州7県すし街道の特集の中で、大分県代表として当店「すし 月の木」が取材されています。ぜひチェックしてみてください。
さて、前回当店のシャリは、塩と赤酢のみで味付けしているとお伝えしましたが、赤酢とはどんなものかご存知ですか。普段見かけることがなく、ご家庭でも使わないのが大半なのではないでしょうか。
赤シャリという言葉もあり、聞き慣れないかもしれませんが、赤酢は江戸前寿司には欠かせない調味料として、古くから日本で使われてきました。
お酢の種類は原料別に穀物酢、米酢、りんご酢など沢山ありますが、赤酢は日本酒を醸造する過程で出た酒粕をさらに長期間熟成して作り出した酢です。
酒粕とは日本酒を作る際に絞って残る部分で、酒粕をさらに長期間貯蔵・熟成させると、酒粕に含まれる糖分やアミノ酸がだんだん茶褐色に変わっていきます。シャリに混ぜるとほんのり赤く染まるところから、その名前がついたと言われています。
また味はというと、一般的に酢といえば、ツンとした酸っぱいイメージをしますよね。
赤酢はそうではないまろやかさが特徴なのです。
さらに、長期熟成された酒粕は旨みが強く、その含有量は、穀物酢の倍以上と言われています。
江戸前寿司ではもともと、お酢と塩のみでシャリを作るのが一般的でした。
現在では砂糖を加えた甘めのシャリも普及していますが、当店では江戸前寿司の伝統的な酢と塩のみのシャリの作り方を受け継いでいます。
そして「ヨコ井」の金将と興兵衛という濃さの異なる2種類の赤酢をブレンドしております。砂糖を使わないので、赤酢のまろやかさと旨みが際立ちます。
大分県の中でも、最も甘みの強い国東産コシヒカリでシャリを握った江戸前寿司、良き門出のお祝いにも当店をご利用ください。
来月の定休日は3月6日、13日、23日、24日31日となっております。よろしくお願いいたします。
■すし 月の木
〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103
TEL: 097-532-1738
■営業時間
【月~土曜日】18:00~23:00
【日・祝日】 18:00~22:00
※30分前ラストオーダー
【定休日】 不定休
3月6日、13日、23日、24日、31日
■アクセス
大分駅徒歩10分