記事
寿司のシャリとは
2月も今週まで、三寒四温を繰り返し着実に春に近づいています。
前回はネタを引き立たせる山葵についてでしたが、今回はネタと一緒に握るシャリについてです。
お寿司屋さんでご飯の事をシャリといいますが、この「シャリ」というのは一体なぜこう呼ばれているのでしょうか。
紐解いてみると、この「シャリ」の語源はサンスクリット語の「sarira(シャリーラ)」という「遺骨」を意味する単語からきています。漢字では「舎利」と書きお釈迦様の骨のことを表す「仏舎利」に由来するものです。
遺骨を火葬した後の細かく砕けた骨が、米粒に似ているというところから用いられるようになったと言われています。
また「骨」が「米」となることについて、仏教では、骨は土に帰ると肥やしになり、稲、麦、粟などの穀物として、命をつないでいくことから、穀物は舎利からなるものであり、非常に尊いものだとされるのです。
そんな語源があったことを想像しながら、大分県産コシヒカリで握られたシャリの一粒一粒を味わってみてもいいかもしれませんね。
当店のシャリは、塩と赤酢だけで味付けしております。
次回はその赤酢と味付けについてご紹介したいと思います。
ちなみに、醤油は親方が関東から取り寄せたもの。九州の醤油は甘いことをご存知の方も多いと思います。ただし、ここ「すし 月の木」は本格的な江戸前寿司が味わえるお店。ぜひ大分県産の海の幸とともにご賞味ください。
■すし 月の木
〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103
TEL: 097-532-1738
■営業時間
【月~土曜日】18:00~23:00
【日・祝日】 18:00~22:00
※30分前ラストオーダー
【定休日】 不定休
2月27日
■アクセス
大分駅徒歩10分