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    江戸前寿司の起源

    2019/04/30

    江戸前寿司とは

    江戸前と聞けば、寿司と思いつきますよね。それほど浸透していたのです。

    江戸前寿司とは
    江戸前寿司はその名の通り、江戸時代に全国に伝わった文化です。現在の東京湾である江戸前の海で穫れた魚介類を、新鮮なまま提供することが可能だったために広く普及しました。

    江戸前寿司ではシャリのほかにも、〆鯖などのシメものやガリなどお酢の出番が多く、重要な調味料だと言えます。現在では江戸前すしでも米酢を使う店が多いものの、赤酢にこだわって使う店も存在します。さらにはネタによってそれぞれのシャリを使い分けたり、シャリには米酢、シメものには赤酢を使うお店もあるなど、江戸前寿司と赤酢は切っても切り離せない関係なんですね。

    日本の寿司文化は、関東と関西に分かれて独自の発展を遂げました。関東地区、特に東京で盛んになった寿司文化を江戸前寿司と呼びます。

    江戸前の語源は?

    江戸前寿司の語源には2つの説があります。1つは江戸前寿司には東京湾の新鮮な魚が使われていたという説、もう1つは関東ではウナギは背開き(後ろ)であるのに対し、関西は腹開き(前)であったことからそう呼ばれるようになったという説です。
    いずれにしても、江戸前といえば寿司を指すほど、江戸前寿司は風格ある江戸文化の一部となっています。

    江戸前寿司発展の背景

    1810年江戸時代、花屋輿兵衛が東京墨田区に輿兵衛寿司を開き、そこで初めて握り寿司が売り出されました。もともとは巻き寿司を作っていたのが、相撲見物で買いに来る客の多さに生産が間に合わず握って出すようになったのが始まりといわれています。
    街頭販売であったにも関わらず高値で売っていたため、当時から人々の間で寿司は高価なものというイメージがあったようです。また「新鮮なものを美味しいうちに早く」というせっかちな江戸っ子気質も、握り寿司の味や素材の質を上げる要因になったとされています。
    現在でも、新鮮なネタの美味しさを生かすよう、握り寿司のシャリは温度と湿度を徹底的に管理されます。他にも握るときの硬さが口の中で最も溶けやすくなるよう注意し、一貫の大きさもネタとのバランスを計算して握るなど、多くの工夫が施されています。
    そして、ここで寿司酢は防腐効果のほか、ネタの味をひきしめて米にツヤを与える役割をしています。

  • ふっくらとした煮穴子

    2019/04/25

    こんにちは。『月の木』店主です。

     

    今回は、4〜8月、梅雨の頃に最盛期を迎える

    穴子をご紹介させて下さい。

     

    ふっくらとした煮穴子は大人から子供まで

    とてもファンの多い寿司ネタです。

    6月からは、当店でも、杵築産の新鮮な穴子が出始めます。

     

    新鮮な穴子を、強火でふっくらと煮、煮汁の中で冷ましておきます。

    煮上がった穴子は驚くほどやわらかく、

    すぐに崩れてしまうほどです。

     

    そして、この穴子の煮汁がツメになります。

    穴子を煮た煮汁に、

    その日に仕込んだ穴子の頭を焼いて、

    焼いた頭を入れて約一時間煮ます。

    それを一度濾して、

    細かい身のくずなど余分なものをしっかりと取り除きます。

    これを、弱火で3~4時間とろみが出るまで、煮詰めます。

     

    握る際には、穴子を強火で軽く炙って、

    煮詰めを塗ってお出しします。

     

    ふんわりとした食感で穴子の旨みを

    ダイレクトに感じる事の出来るよう、

    手間を惜しまず愛情を注いでいます。

     

    見ても食しても美味しい、

    香り高い季節の味わいを存分に堪能していただきたいと

    思い、日々、精進して参ります。

     

    肩肘張らずに、身近な人と何度でも訪れたい、

    そう思って頂けるよう、

    ご来店に感謝し、旬のご馳走を心を込めてご提供しています。

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

        TEL: 097-532-1738

    ■営業時間

    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月31日

    ■アクセス

    大分駅徒歩10分

     

  • ハモが美味しい季節になってきました。

    2019/04/22

    こんにちは。『月の木』店主です。

    4月も後半となり、

    暖かい日が多くなってきました。

    そこで今回は、6月が旬の、

    ハモをご紹介させて下さい。

     

    瀬戸内海、九州などが名産地で、

    盛んに釣り漁、底曳き網漁が行われています。

    当店でも、別府湾の 新鮮なハモをお出ししています。

     

    小骨の多い白身魚で、

    「骨切り」をしてこそ料理が作れます。

    開いて皮を下にして、

    一寸を20~22間隔に切るほどに

    細かく包丁を入れます。

    骨切りをするには、その専用包丁が必要です。

    刃先は「そり」のカーブがなく、

    ほぼ真っ直ぐの形をしています。

    厚みもあるので、その重さで

    切り込みを入れるのが楽に出来るようになっています。

     

    当店では、骨切りしたハモの身を 2~3cm幅に切り離し、

    海水の濃度に近いお湯で湯引きし、

    氷水に落として粗熱を取ります。

    骨切り部分が開き、 花のようになります。

    ですからこれを「ぼたんはも」と呼びます。

     

    そして、お造りの一品として、 お出ししています。

    花のように開いたハモの、

    食感と味わいをかみしめて頂きたいと 思っています。

     

    握りの時は、軽く炙って

    少しの梅肉と醤油をかけてお出しします。

    酢飯とのコラボレーションを楽しんで頂ければと思います。

     

    是非、暖かくなってきて、

    美味しさを増したハモを味わってみて下さい。

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

        TEL: 097-532-1738

    ■営業時間

    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月31日

    ■アクセス

    大分駅徒歩10分

     

     

  • 貴重なムラサキウニ

    2019/04/18

    こんにちは。『月の木』店主です。

    本日は、貴重な食材となっている、

    ムラサキウニをご紹介させて下さい。

     

    数年前に夏に暑くなりすぎて、

    海水の水温が高く、

    ほとんど捕れない年もありました。

    その為、年々、お店で使える量が減っています。

     

    ウニはモズクなどの海藻類を食べて育つので、

    海藻類の質によって風味が左右されます。

    ウニや、海藻類が育つには、

    適した水温も必要なんです。

     

    さて、当店では、今年も、

    新鮮なムラサキウニを 仕入れる事ができました。

    大分県のウニは夏場が旬です。

    ムラサキウニが5月6月。

    赤ウニが、6月~9月くらいです。

     

    ムラサキウニは柔らかくてクセのない甘味が特徴です。

    アカウニはしっとりした粒が独特の食感となり、

    濃厚な甘さが口の中いっぱいに広がります。

    どちらも甘味があり一度口にすれば忘れられない味になります。

     

    また、うにはビタミンEを豊富に含んでいます。

    ビタミンEには抗酸化作用があり活性化酸素を抑えるため、

    体内の肪酸の酸化を防ぐ働きがあります。

    また、カロテンも含んでおり、

    皮膚や粘膜の細胞を保ってくれます。

     

    ウニは軍艦でお出ししています。

    お口の中いっぱいに、豊かな風味が広がります。

    甘味があり健康にも良い上質なムラサキウニを

    是非、味わって頂きたく思っています。

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

        TEL: 097-532-1738

    ■営業時間

    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月31日

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    大分駅徒歩10分

     

  • 初鰹の、今だけの味わいを大切に。

    2019/04/15

    こんにちは。『月の木』店主です。

     

    今回のお勧めは、初鰹です。

     

    かつおの旬は年に2度。

    春から初夏にかけ、

    黒潮にのって太平洋岸を北上するかつおが

    「初鰹」

     

    秋の水温の低下と共に、

    三陸あたりの海から関東以南へ

    南下してくるかつおが

    「戻り鰹」です。

     

    餌をたっぷり食べている「戻り鰹」

    は脂がのっているのに対し、

     

    「初鰹」はさっぱりしているのが特徴で、

    旬の走りの「初鰹」は今も昔も人気の味覚です。

     

    初鰹は脂身がそこまで多くないため、

    しつこくない味わいが楽しめます。

     

    歯ごたえもしっかりあって、食感も楽しめます。

     

    新鮮な状態でこそ美味しく食べることが出来る初鰹は、

    とにかく鮮度が命となっています。

     

    当店の初鰹は鹿児島産です。

     

    鰹が新鮮なうちに藁で一気に焼き上げる

    「藁焼き」という調理法でお出しします。

     

    香ばしい香りと共に、食材の旨みを

    最大限に引き出すことが出来ます。

     

    刺身はニンニク醤油で、

    召し上がって頂いています。

     

    握りは山葵でお出しします。

    お客様が、大丈夫なら握りは

    ニンニク醤油漬けのスライスを

    カツオにのせ一緒に握ります。

     

    四季折々の季節を感じながら、

    季節の味を楽しむのは日本食の醍醐味です。

     

    是非、春を感じながら当店の初鰹を

    味わってみてください!

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

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    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月31日

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    旬の時期に味わって欲しい、マコカレイ

    2019/04/11

    こんにちは。『月の木』店主です。

    今回は、大分県日出町の「城下かれい」

    で有名なマコカレイ をご紹介させてください。

     

    仕入れるときは、身体に丸みがあって、

    厚みのあるもの。

    触って弾力のあるものを選んでいます。

    痩せて上から見て丸みのないものは

    脂が少ないのです。

     

    調理する時は、

    海水に近い塩分濃度の塩水に数分つけて

    下味をつけます。

    その後、水気を取ってキッチンペーパーでくるみ、

    さらに吸水シートで包み

    営業時間前のギリギリまで脱水します。

    そうすると、淡いカレイの味に

    適度な塩味と食感がのこり

    美味しくたべれます。

     

    お出しする時は、

    刺身は、ポン酢か醤油。

    握りは、醤油で召し上がって頂きます。

     

    カレイの握りは、火を通した肝を乗せて、お出します。

    カレイの肝乗せ握りです。

    カレイの身はさっぱりとしています。

    肝と一緒に召し上がって頂くと、

    甘みが増してさらに美味しくなります。

     

    また、カレイは、低脂肪・高タンパクで消化が良い魚です。

    ビタミン、ミネラルも豊富に含まれ、

    身肉にはタウリンが多いので動脈硬化の予防、

    血圧の正常化、コレステロール値の低下、

    血糖値の上昇抑制などに効果があるとされます。

     

    旬の時期に食することで、

    食材の旨みと効能を 最大限に取ることができますので、

    是非、この時期に、味わってみてください。

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

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    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月31日

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    大分駅徒歩10分

     

     

  • 今が旬のアイナメを味わってみて下さい!

    2019/04/08

    こんにちは。『月の木』店主です。

    今回は、白身の魚の代表、

    アイナメをご紹介させて下さい。

     

    アイナメは鮎魚女とか鮎並と書きますが、

    鮎に似てるのではなく

    縄張り意識が強いと言った生態系が 似ているので、

    この漢字が使われています。

     

    面白いのが卵を守る役割はオスの仕事です。

    卵近くのアイナメは茶褐色の身体を

    黄色に変化させて卵を守るのです。

     

    当店のアイナメは、サイズを気にして仕入れています。

    生で食べるには、800グラム以上のものが最適です。

    大きい方が、刺身や握りに向いているのです。

     

    また、活けは死後硬直まえの

    まだ柔らかいものを選んでいます。

    鰓は鮮やかに赤いもの。

    目の澄んだものを選んでいます。

     

    このように、こだわって仕入れたアイナメは、

    刺身の場合はポン酢か醤油、

    握りの場合は醤油で召し上がって頂きます。

     

    握りの場合、身が柔らかく、すし飯との馴染みもいいです。

    また、皮には油が乗っていて、

    淡泊な中にも、旨みを感じる事ができます。

     

    目で楽しみ、香りで楽しみ、舌で楽しみ、

    淡白なクセのない上品な味わいを、

    五感をフルに活用して、召し上がって頂きたいと思っています。

     

    ■すし 月の木

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    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

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    3月31日

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    大分駅徒歩10分

  • 今が旬の、蛤のお寿司

    2019/04/04

    こんにちは。月の木『店主』です。

    本日は、今が旬の蛤をご紹介させてください。

    ところで、なぜ、ハマグリという名前がついたのでしょうか。

    栗のような形状からハマグリと呼ばれるようになったとする説と

    小石の形状からとする説があります。

    また、貝殻のかみ合う部分が、

    同じハマグリのものとしか噛みあわないことから

    つくりの漢字で「合う」になったと考えられています。

    このため、結婚式などの祝いの膳では

    夫婦和合のシンボルとして用いられています。

    他にも、貝合わせという平安時代の遊びなどでも

    利用されていました。

    当店では、大分県杵築産の蛤を使用しております。

    普通は、『煮蛤』ですが、当店では、『蛤のさっと煮』です。

    蛤を殻ごと茹でて、貝が開いたらゆで汁から取り出し、

    身を殻からはずし開きます。

    茹でる際は、とにかく火を入れすぎないようにしています。

    この時のゆで汁をベースにして、ザラメと薄口醤油で味を整え、

    蛤を漬け込みます。

    お出しする時は、小皿の上に握り、

    だし汁をかけて、だし汁ごと 食して頂くという、

    少し変わった出し方をしています。

    口に入れたときに、一気に食べずによくかみ締めて

    召し上がっていただきますと、

    はまぐりの得もいえないお味がお口いっぱいに広がります。

     

    ■すし 月の木

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    私の経験もお話させてください。

    2019/04/01

    こんにちは。『月の木』店主です。

    4月にはいり、新しい環境に身をおかれるかたも、

    多いのではと思います。

    そこで今回は、お寿司のこととは違いますが、

    私の経験をお話させて頂ければと思います。

    私は、27歳の時に、様々な理由で自殺を考え、

    死ぬ前にやりたい事を3つして、死のうと思いました。

    その内の1つが山小屋で働くでした。

    1999年に穂高岳山荘で7月~11月までアルバイトをしていた時に、

    ある事がキッカケで

    『死ぬのは何時でも出来るのでとりあえず生きよう』

    と思い直し今があります。

    山小屋は11月後半から4月の頭までがOFFでその時に縁があって、

    2000年の冬は東京青山の『青山すし泉』、

    2002年広尾『すし家』で働き、

    江戸前寿司に触れる事が出来ました。

    1999年~2004年まで穂高岳山荘に勤務後、

    その時に貯めたお金で、お店を出しました。

    このような、紆余曲折の経験があり、今があります。

    『幸福だから笑うわけではない。笑うから幸福なのだ』

    アランの『幸福論』の一節。

    「幸せ」というゴールに達したから笑うのではなく、

    常に笑い続けている状態を「幸せ」と呼びたい。

    それは仕事で言うと、常に変わり続けなければいけない、

    常に挑戦し続けなければいけない事だと思っています。

    アランの言葉を目指して、日々努力したいと思っています。

    また、私が開店する前に、6年間お世話になった

    穂高岳山荘の元支配人、

    宮田八郎さんの遺稿集が出版されました。

    とても魅力のある人でした。

    興味のある方は、是非とも【穂高小屋番 レスキュー日記】も、

    書店でお手に取って頂ければと思います。

     

    ■すし 月の木

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    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

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    3月31日

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