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店舗情報やお料理についてなど様々な情報を更新しております。

  • 和食としての日本酒と江戸前寿司

    2019/03/28

    まもなく新年度が始まります。週末には桜が満開の場所もあるそうで、お花見に行かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    お花見のお供といえば、大人の方はお酒ですね。特にこのところ日本酒人気が海外でも高まりを見せています。昨年の日本酒の輸出総額が、9年連続で過去最高額を記録しました。
    昨年の日本酒の輸出額は約222億円で、10年前に比べると約3倍に増えています。

    東京にある「日本の酒情報館」というところには、外国人観光客の数が3年間で3倍に増えるなど旅行者からも注目を集めています。

    当店では、日本酒は、地酒を冷酒と間酒それぞれ一種類ずつ ご用意しております。
    他店では地酒の種類が多いため、地酒は厳選し、代わりに焼酎は、麦、米ともにすべて大分県産でございます。
    日本酒では「月替わり」として毎月品揃えを変えております。
    詳しくは親方または従業員にお問い合わせください。

    そして、記憶に新しいのは、ユネスコが2013年、「和食」を無形文化遺産に登録したことです。
    和食の食文化が自然を尊重する日本人の心を表現したものであり、伝統的な社会慣習として世代を越えて受け継がれていることが評価されたことによります。

     

    「和食」は、調理技術や素材にこだわり、「旬」を大切にしてきました。まさに「旬」を大切にする和食の代表とも言えるお寿司。


    海産物の豊富な海に囲まれた大分の、地産地消にこだわった江戸前寿司に合う日本酒を選ばれてはいかがでしょうか。

     

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

        TEL: 097-532-1738

    ■営業時間

    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月31日

    ■アクセス

    大分駅徒歩10分

  • タラコのワサビ漬け

    2019/03/25

    3月も残り一週間、新しい元号がいよいよ発表となりますね。和暦を大切にする日本人として、当店も和の心を伝えるべく、和食の代表である江戸前寿司を受け継いでいけるよう精進してまいります。 

    当店のコース料理で出されるメインの器は、前回ご紹介した織部焼のほかに粉引(こひき)のものもあり、その二種類をカウンターに並べています。
    粉引とは、ベースである器に白い泥土をつけ、その上に透明な釉薬をかけて作られるものです。朝鮮半島から日本に伝わったもので、粉を吹いたように白いことから粉吹(こふき)とも呼ばれます。

    また、当店で使用するその他の器も、大分県の陶芸家、阿南維也さんによる丈夫でデザイン性の高い作品です。
    その中の小鉢に盛られたタラコのワサビ漬けは、ご好評をいただいている一品です。

    コース料理は、お寿司をはじめとして魚が続くので、最初はお野菜をお通しとして出します。
    そしてお造りの後に出すのがタラコのワサビ漬けで、2005年のオープン当初から続くロングセラーです。

    作り方はというと、タラコを、練りワサビで挟んで5日程寝かせ、ワサビの辛味と色をつけます。
    そして、お出しする前に全体を軽く焼いて出すので表面の回りが白っぽくなっております。

    しっかりとワサビの爽快な辛味を感じることができ、日本酒のお好きな方にとってはぴったりの肴です。

    「すし 月の木」オリジナルの手の込んだひとしなを味わいください。

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

        TEL: 097-532-1738

    ■営業時間

    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月31日

    ■アクセス

    大分駅徒歩10分

     

     

     

  • お寿司を引き立てる器

    2019/03/22

    3月も下旬にさしかかり、日中暖かい日が増えてきました。
    桜が開花し始めたところもあり春めいてきましたね。

    お店のHPをご覧になった方、ご来店くださったお客様の中には、コース料理で出される器に注目された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
    今回は当店で使われている器やお店のインテリアについてご紹介します。

    お店に足を運ぶと、まず目につくのが大きなガラス窓の外観。
    入口に飾られている絵は親方が江戸前寿司を握る姿が。こちらは大分県玖珠町(くすまち)出身の画家、国本さんによるオリジナル作品です。

    店内の壁には親方デザインの「月の木」があしらわれた手拭いが掛けられています。

    そして握り寿司に使われているメインの器の一つは、深みのある緑色が印象的な織部焼です。

    白身、赤身、光物の握りをそれぞれ引き立たせる、色と厚みのある長方形の焼き物です。
    織部焼とは、岐阜県の美濃地方で生産される美濃焼の一種です。美濃焼の様式は多様な形、多彩な色で国の伝統工芸品に指定されています。
    桃山時代、千利休の弟子だった武将で茶人の古田織部が、故郷の美濃で作らせたのが始まりで、黒織部、総織部など11種類あり、それぞれ特徴があります。
    最もポピュラーなのは当店の器にも使われている青織部。
    美濃の自然を象徴する青緑色を再現するために、緑色の釉薬(うわぐすり)「緑釉(りょくゆう)」が使われており織部焼のシンボルカラーとなっています。

     

    親方の思いが存分に込められた当店「すし 月の木」で
    味はもちろん目にも楽しい江戸前寿司をご堪能ください。

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

        TEL: 097-532-1738

    ■営業時間

    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月23日、24日、31日

    ■アクセス

    大分駅徒歩10分

     

     

  • 「月の木」の由来

    2019/03/18

    こんにちは。当店は、江戸前寿司に触れる機会を少しでも多くの人に楽しみながら味わっていただきたいと2005年に「月の木」を出店いたしました。

    そして2009年WAZAWAZA ビル1Fに移転してから、皆様のご愛顧により今年で10年目となり、心より感謝申し上げます。

    ところで、この「月の木」という名前、江戸前寿司らしからぬ店名だなと思われた方もいらっしゃるかもしれません。


    これは、親方の名前には『桂』という漢字が入っており、その漢字の意味からとっています。中国では桂の木が『月に生える木』を指すのです。
    古代中国の伝説で、月に生えているという木のことを月桂と言い、それはとてつもない大きさ・高さになります。そしてこの桂は、切っても切ってもすぐに切り口が元通りになって倒れないという霊木と言われています。このことから大分の食材を使った江戸前寿司へのあくなき挑戦も表しています。

    親方は、愛知、岐阜の店での修業を経て、2000年に東京青山の『青山すし泉』、2002年に広尾『すし家』で働き、本場の江戸前寿司に触れ、現在に至ります。

    当店は大分市駅から、ほど近いこともあり、お客様の中には出張で大分に来られた方もいらっしゃいます。お一人でも気兼ねなくお食事をお楽しみいただけますので、ぜひお越しください。 従業員一同お待ちしております。

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

        TEL: 097-532-1738

    ■営業時間

    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月23日、24日、31日

    ■アクセス

    大分駅徒歩10分

     

     

  • 今が旬 ~サヨリ~

    2019/03/14

    今日はホワイトデー。女性の方は感謝の気持ちとともにお返しをもらったかもしれませんね。
    前回もお伝えしましたが、当店では追加での注文も承っており、鯛の他にも関サバ、太刀魚、トロなどが人気のネタでございます。
    詳しくは親方もしくは従業員までお問い合わせください。

    今回も今の時期が旬であるサヨリについてご紹介します。
    サヨリは漢字では細魚、針魚とも書き、サンマによく似た細長い魚です。
    下顎が細く針のように鋭く突き出しているのが特徴の体長約40cmの魚です。
    スーパーなどではあまり見かけないので、前回紹介した鯛よりは、なじみのない魚かもしれません。
    魚の通り道に帯状の網を仕掛ける刺し網などで獲り、高級魚のひとつとされています。

    サヨリという名前は、一般的に「沢寄り」に多く集まる魚という意味から名付けられたと言われております。沢とは岸辺のことです。
    サヨリの身は白身なので淡泊ですが、上品な味わいで、特に春頃になると旨みと脂が乗り、生でいただくには最も適した季節を迎えます。
    サヨリの産卵は地域ごとに異なるので、産地によって旬にも影響しますが、
    総じて旬は3~5月と言われています。

    伝統的な江戸前寿司では、薄塩をして酢洗いしてから使います。

    当店でも、まず薄く塩をふり、水分が出てくるまで置きます。
    その後洗い、薄い塩味にしたお酒の入った酢水に数分浸けます。
    最後に水切りしてから骨を抜くという工程を踏んでおります。
    春の光物をお楽しみください。

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

        TEL: 097-532-1738

    ■営業時間

    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月23日、24日、31日

    ■アクセス

    大分駅徒歩10分

     

     

  • 今が旬~鯛~

    2019/03/11

    暦の上では先週に啓蟄を迎え、冬ごもりをしていた動物たちも地上に出てくる時期です。
    花粉シーズンもこれからしばらく続きそうですね。

    当店はコース料理の提供をおこなっておりますが、追加注文も承っております。
    今回はその中でもよく注文を受ける鯛についてご紹介したいと思います。

    鯛は昔から慶事の際の食卓に上がることが多く、「腐っても鯛」ということわざもあるほど日本人に好まれ、親しみのある魚です。鰤や平目とともに白身の代表的な魚で、脂肪の含有量は赤身魚よりも少ないものが多く、低カロリーでさっぱりとしているのが特徴です。
    鯛の皮には、ビタミンB2が、身にはカリウムが豊富に含まれています。

    鯛には真鯛の他にキダイやクロダイ、アマダイなどがありますが、「~タイ」と呼ばれる魚は200種前後いるとされています。
    以前紹介したカスゴは真鯛の稚魚でしたね。

    江戸前寿司の鯛は、刺身とは異なり、皮をつけたまま握るのが一般的です。
    当店も、皮をつけたままの鯛の身にお湯をさっと掛けて、水で冷やして柔らかくする
    「湯引き」という技法で皮を食べやすくして握っております。
    皮と身の間にある皮ぎしと呼ばれる皮下脂肪が、お湯で温められ口の中で溶けやすくなっております。

    また握りでは主に腹身を使うのに対し、刺身では背中の身を使っておりますので、食感の違いをお楽しみいただけます。

    そして鯛の旬は、産卵期の直前の2~4月とされています。
    5月頃に産卵し、産卵期直前の桜の季節が旬ということで、
    この時期の鯛はその色鮮やかさから「桜鯛」とも呼ばれます。

     

    是非脂の乗った鯛を味わって春を感じてください。

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

        TEL: 097-532-1738

    ■営業時間

    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月13日、23日、24日、31日

    ■アクセス

    大分駅徒歩10分

  • シャリとガリ

    2019/03/07

    ひな祭りが過ぎようやく寒さも緩み始め、一日ごとに暖かさが増してくるこの頃です。

    日本穀物検定協会が先月27日に発表した2018年産米の食味ランキングで、有名ブランドの新潟県魚沼産コシヒカリが5段階で最高評価の「特A」に復帰しました。前年は特Aが設定されてから初めて2番目の「A」に落ちていたそうです。ななつぼし、ゆめぴりか等新種のコメも出てきていますが、やはりコシヒカリは日本人の口に合う好きな味ということでしょうか。

    先回もお伝えしましたが、当店は大分県産のコシヒカリを使用しております。そして大分県は豊後水道の急流で育った魚の宝庫です。豊かな漁場で脂ののったネタに合うコシヒカリのシャリ、地元の食材が一つになったここ大分でしか味わえない江戸前寿司です。

    そしてお寿司のお供にガリ、こちらはただの付け合わせではなく、生姜に含まれるジンゲロールに殺菌効果があります。シャリに使われる酢にも同様の効果や防腐作用があり、生魚を扱う上での先人たちの知恵を受け継いでいますね。

    コース料理の中では握りの前にお出ししております。

    4月中旬から10月頃までは新生姜の時期なので自家製でございます。それ以外の冬の時期は築地の専門店から取り寄せています。ガリの違いが気になった方は親方にお尋ねください。

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

        TEL: 097-532-1738

    ■営業時間

    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月13日、23日、24日、31日

    ■アクセス

    大分駅徒歩10分

  • ロゴ

    今が旬~カスゴ~

    2019/03/04

    3月がスタートし、日本では卒業シーズンですね。引っ越しの準備をされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。街も新しい季節に向けて動き出しています。

     

    今回は今の時期におススメしたいネタ、「カスゴ」についてご紹介します。

    カスゴとは、「春子」とも書き、真鯛の稚魚で稚鯛(チダイ)のことです。

    稚魚であるためその身は、直径10cm前後ほどと小さく、手のひらほどのサイズしかありません。

    カスゴの旬はその名の通り春の時期。豊後水道の豊富な漁場では、ほぼ一年中稚鯛が獲れるのですが、春に一番多く出回ります。

    淡い色合いが桜の花びらのようであることから、桜鯛という別名で呼ばれることもあります。 

    カスゴは小さくて皮も身も柔らかいので、とても食べやすい魚です。 

    仕込みの方法も様々なことから、親方によって全く異なった仕上がりになります。 

    当店では、以下の手順で丁寧に仕込みを行っております。

     

    1.魚をおろして、皮、身の両面に塩を振る。

    2.20分~30分後に一度洗い流して、塩抜きをする。

    3.皮目の面にサラシの上から、お湯をかける。

    4.氷水に入れて、粗熱がとれたら水切りをする。

    5.数分間酢に浸けてから、骨を抜き取る。

    6.昆布でしめて一日置く。

     

    このように多くの工程を経て、ようやく握りとして提供されます。

     

    昆布でしめたネタはシャリとの相性が良く、江戸前寿司ならではの味わいです。

     

    ■すし 月の木

       〒870-0035 大分県大分市中央町3-5-16 wazawaza 103

        TEL: 097-532-1738

    ■営業時間

    【月~土曜日】18:00~23:00

    【日・祝日】 18:00~22:00

     ※30分前ラストオーダー

    【定休日】  不定休

    3月6日、13日、23日、24日、31日

    ■アクセス

    大分駅徒歩10分